こみなといすみ

くろしおのちながらの続き 2017年7月30日撮影)

東京駅に着いた我々は、内房線方面に乗り継いで五井までやってきました。

今日は小湊鐵道の観光列車「里山トロッコ」に乗ることにします。
五井から養老渓谷までの間はよんかくサイト非自動写真館「小湊鐵道」里山トロッコとダダ被りですので、どうぞそちらもご覧くださいませ。

小湊鐵道といえばこの顔、キハ200。
国鉄キハ20系がベースとなっていますが、クリーム色部分がアタマまでつるんと塗り上げられているので20系とはかなり印象が異なり、朴訥というか何となく安心感のある平和なマスクです。

人間ならどことなく故・坂田利夫師チックな顔つきと言いましょうか

K.T.は小湊鐵道の略でも最後のKは…?と悩んでいたのですが、調べてみたら「株式会社」とのことで、深く考えすぎていました。
最近はあまり見なくなりましたが、昔は株式会社をK.K.と表記しているのをよく見かけたものです。

ホーロー製の吊りサボ

地味に有名な駅、海士有木。字体が独特です。

里山トロッコへの乗り継ぎ駅である上総牛久に到着。
2面3線の大きな駅で、そのうちの1線を使って里山トロッコ編成が待機しています。

ここから里山トロッコ終着駅の養老渓谷到着までは「小湊鐵道」里山トロッコの方をご覧くださいませ。
・・・ではあまりにも愛想がないので、通票系を少々。(音が出ます)

里山トロッコに里見までの通票渡し@上総牛久

通票授受@里見

上総牛久▲里見●上総中野

さて、養老渓谷に到着です。

某製薬会社のキャラ・ケロちゃんコロちゃんが小湊鐵道を応援しています。
かつての薬局薬店の店頭には必ずと言ってよいほど、首がぽよよ〜んと動く大きなケロちゃん人形が置いてありました。
今そのような店頭人形って不二家のペコちゃん、すし●んまいの社長ぐらいでしょうか・・・ ローカルですがディスカウントジャパンの社長人形も

里山トロッコは10数分の折り返し時間で上総牛久へ向けて出発します。
転車台がなく機回しも行わないため、推進運転のような形で戻って行きました。

向かって左から右方向へ進んでいるところです

終点の上総中野行到着まで時間があるので駅周辺を少し観光しようと思いきや、レンタサイクルが閉業中でした。

「ラジューム温泉ペンションせせらぎ」は廃業されたようです

上総中野行が入線。
かつて2面3線を持つ大規模駅だった養老渓谷も現在は棒線駅です。
里見-上総中野間の閉そく区間の途中駅ですが、里山トロッコをはじめここで折り返す列車が数本設定されています。

スタフのキャリアが揺れる運転室

上総中野に入線すると右手にオレンジ色の車体がチラ見え。
これから乗り継ぐいすみ鉄道のキハ52です。

キハ52だけと思いきや、大原方には急行型キハ28が連結されていました。

急行「そと房」のヘッドマークを誇らしげに掲げています。幕は「普通」なのでどっちやねんと思いますが、正体は大多喜行普通列車です。
もともと地域名としての外房は「がいぼう」だったそうですが、なぜか「そと房」とネーミングされた列車が房総東線(現・外房線)に登場してからは「そとぼう」読みが一般化し、1972年に路線名も現行名に改称されました(内房線も同様)。

所属標記「千カウ」は国鉄木原線時代の車両所属だった勝浦機関区だそうで、なんとも芸が細かいですな。
このキハ282346自体は米子区を振り出しに山陰・北陸方面で働いていた、房総とは無縁な車でした。

キハ52の方は屋根部分がちょっとくたびれているものの元気な姿です。
こちらも新製配置は長野で、富山・敦賀・越前大野・糸魚川など北陸方面を渡り歩いていすみ入り。
大糸北線がキハ52の最後の働き場所として脚光を浴びていた時期がありました。

キハ28は予約制のレストランカーなので、一般客はキハ52の方に乗車します。
紺色のモケットが張られたセミクロスシートに、車内吊りも懐かしの「ひかり&プッシュホン」「ひかり&エル特急」など、心憎い演出がされていました。

センヌキ・・・やり方まで懇切丁寧に記されています。
自慢じゃありませんが、ペットボトルどころか缶飲料もほとんどなかったよんかくの子ども時分、親戚宅へ向かうキハ58車内のセンヌキで何度かビンの栓(王冠)を抜いたことがあります。
「こじる」というコトバを初めて覚えたのもこのセンヌキでした。

この列車の終着・大多喜に到着。
国鉄時代の一般的なデザインに似せた駅名標が設置されていました。

大多喜ではいすみ350形の大原行に乗り換え。
キハ2連は上総中野へと折り返した後、上総中野発大原行(大多喜-大原間急行)となります。
なお、キハ28は老朽化が激しいため2022年11月に運用から外れ、現在は国吉駅でキハ30などとともに静態保存されているそうです。

大多喜高校の女子生徒をモデルにしたキャラサボだそうで

大原に着いたら昼過ぎだったので、駅売店でいすみ鉄道オリジナルの駅弁とお茶を購入。素朴な幕の内はなかなかの食べ応えがあります。
鳥塚社長(当時)ワールドに乗せられっぱなしという感のいすみ鉄道でした

 

さてさて、次はどちら方面に行きましょうか・・・ (まだつづく)