近鉄生駒ケーブル
(2017年7月撮影)
子どもの頃から何回か乗っているので目新しくはないのですが、ふらっと乗りに行ってみました。
近鉄生駒駅に接続する鳥居前駅から出発です。
今日はキャラクターを象った車両の1号線ではなく2号線の運行で、特急車ばかり新造して一般車両はなおざりの近鉄らしく1953年製のすずらん号が待機していました。
ここから次の宝山寺までは複線区間…ではなく単線並列で、年末年始などの繁忙期以外はどちらか片方の線路だけで運行されます。
ふつう鋼索線の行き違い区間の分岐は両開きですが、単線並列なので片開き分岐が使われています。
宝山寺までは市街地を横目に登っていきます。
踏切が何か所かあり、行き違い区間にある踏切は、平車輪が踏む側のレールに溝がなくケーブルが通る溝も1本だけなので、クルマは難なく通行できます。
あまりクルマで通りたくはありませんが…
宝山寺で山上線に乗り換え、次の梅屋敷で降りてみます。
周辺にある若干の民家とハイカーのためにある駅で、奈良盆地の眺望が良好です。
途中駅のある鋼索線というと、途中4駅を擁する箱根登山ケーブルや2駅の比叡山ケーブル、行き違い区間に駅を置く大山ケーブルぐらいでしょうか。
箱根登山ケーブルの途中駅は一定の利用があるため線路の両側にホームがありますが、生駒ケーブルの途中駅はほぼ秘境駅なので、いずれも1面1線です。
動き出したケーブルが、次の列車の到着が近いことを告げています。
もちろん次の霞ヶ丘でも降りてみました。
周囲にはほぼ何もなく、梅屋敷駅を設置するために仕方なく設置されたような駅です。
いちおう生駒山上への登山道と接続してはいますが、ここまで来ると山上は目と鼻の先であり、乗り降りする理由があまり見当たりません。
次の列車で山上まで行っても良かったのですが、山上までは何回か乗っていますし遊園地とハイキング道ぐらいしかないので、ここから登山道をゆるゆると歩いて下ることにします。
宝山寺に戻り、展示物を見てからケーブルで下山しました。