長電いまむかし -いま編-
(2020年8月16日撮影)
鉄息子とのふたり旅で、身延線→中央本線→小海線→しなの鉄道を経由し、長野電鉄に乗りにやってきました。
湯田中行特急「スノーモンキー」には元「成田エクスプレス」のJR東253系が充当されており、1室限定の元・グリーン個室席があるので、それに乗ってみることにしました。
当時、個室は予約不可で当日に駅窓口で個室券を買う必要があったのですが、現在は長野電鉄のサイトから予約できるようになっています。
とにかく早い者勝ちなので発車時刻の30分ほど前に出札窓口を訪れて個室券をゲット。
湯田中駅前温泉「楓の湯」入館券付きクーポン2,070円は長野-湯田中間往復運賃より310円安く、「楓の湯」で入館証明印をもらわないと下車時に正規の往復運賃との差額を徴収されます。
温泉を掛け捨てにして正規より安く乗ろうとする輩を排除するための措置ですが、1日フリー乗車券も同額の2,070円なので、「楓の湯」を利用せず長野-湯田中間を単純往復するならフリー乗車券を買えば良いのであって、入館証明印をもらう意味がもうひとつよくわかりません。
地下ホームに降りるとN'EXもとい「スノーモンキー」が発車を待っています。
私は「成田エクスプレス」に乗ったことがないので、興味津々です。
3号車を通り抜け、これが悪評高かった非リクの集団見合いシートかぁ…と、変な感慨に浸ります。
この時は元・グリーン車の1号車にも100円の特急料金だけで乗れましたが、現在はプラス300円の座席指定券が必要となっているようです。
さて、待望の個室席「Spa猿〜ん」です。
さすが成田エクスプレスのVIP席という触れ込みどおりシックな内装で、高級感のあるソファーシートは肘掛けのボタンを押すと背ズリと座面が動いてリクライニングします。もっとも本物のVIPは電車には乗らないと思いますが
個室ドア窓のマジックミラーなど、いろんなスイッチや設備を物珍しげに触っているうち、列車はどんどん進んでいきます。
古い腕木式信号機が立つ小布施駅に停車。隣接の「ながでん電車の広場」にはかつての看板車両だった2000系3連が展示されています。
時間があれば途中下車したかったのですが、今回は指をくわえて見送ります。
湯田中駅に到着しました。
もと2面2線でしたが、1番線はレールが撤去されて棒線終着駅となっています。
木造の旧駅舎と「スノーモンキー」のコントラストが、思いのほかいい感じです。
現駅舎を出てぐるっと回り、旧駅舎と隣接の「楓の湯」に向かいます。
旧駅舎内の休憩室からは列車の発着を間近に見ることができます。
「楓の湯」ではちゃんと入館証明印を捺していただきましたよ(笑
折り返しは特急「ゆけむり」。
これも元・小田急の10000系ロマンスカーで、前面展望できるのが嬉しいですね。
最前列には先客がいたので2列目に座りましたが、それでもよく見えます。
往復違うタイプの特急車両で、息子は初乗りの長野電鉄に大いに満足していました。
現在の長野電鉄は長野-湯田中間の長野線のみですが、私が初乗りした1990年は屋代-須坂間の屋代線、信州中野-木島間の河東線が現役路線で、長電オリジナルの新旧車両も活躍していた時代でした。
次回「むかし編」では、その当時の写真をご覧いただきます。