神鉄ガッタンゴー
(2015年7月撮影)
「しんてつ」ではなく「かみてつ」の方です。
(神戸電鉄ファンの皆様すみません)
2006年11月いっぱいで廃止となった三セク鉄道・神岡鉄道(猪谷-奥飛騨温泉口間)の廃線跡を利用して、地域のNPO法人がトロッコ風のレールマウンテンバイク乗車アトラクション「ガッタンゴー」を運営されています。
少し前のことですが、鉄旅の途中に息子と立ち寄ってみました。
岐阜から、当時新鋭のキハ25形2次車で高山本線へ入ります。
全車ロングシートなのが甚だ残念ではありますが・・・
高山で一泊し、飛騨古川へと向かいます。
ここからガッタンゴーの乗り場である奥飛騨温泉口へはバスを利用します。
時間があるので、しばし古川の街を散策。
白壁土蔵街などなかなか風情があります。
高山もそうですが、まちなみの保存が行き届いていると感じます。
まちなかを巡る水路にはたくさんの大きな鯉が泳いでいます。
池では鯉の大群を見たことがありますが、まちなかの水路でこれだけ泳いでるのは珍しいのではないでしょうか。
時刻になったので、濃飛バスに乗り込みそぅそと出発。
旧奥飛騨温泉口駅に到着。なぜかバス停は「旧奥飛騨温泉駅」と、クチナシです。
私が乗車した国鉄神岡線時代は「神岡駅」でしたが、神岡鉄道転換の少し前にヒットした「奥飛騨慕情」という演歌にインスパイアされて付けられた駅名と思われます。
平湯温泉など実際の奥飛騨温泉郷はここからかなり離れているのですが。
予約時間まで駅舎内をうろうろ。
国鉄から神岡鉄道に転換してからは乗らずじまいでした。
神岡鉄道は神岡鉱山前駅を境とする2つの閉そく区間があり、猪谷-神岡鉱山前間では貨物輸送が行われていましたが、両閉そく区間ともスタフ閉そく式のためダイヤ上の制約が著しく強いうえ、神岡鉱山前駅の旅客ホームが1面1線しかなかったので、事実上同駅での列車交換は行われていなかったようです。
さて、準備が整ったようなのでいよいよ出発です。
2台の自転車を横に連結した車両に乗って2人で漕いで進むのですが、似たようなものをどこかの鉄道会社で保線用に使っているのを見た記憶があります。
一度に何組もの乗客が次々と続行運転していきます。
先行車両とは50メートルほどの間隔を開けてください、と説明がありました。
さすがに閉そく区間のない線路を走るのは、怖いです(笑)
息子は力がないので、ほぼ私の脚力だけで進んでいる状態です。
一つ目の神岡大橋駅を通過。
ホームが現役時代のように鎮座しているので、本当に線路上を自転車で走っていいのかちょっと不安になったりします(汗
トンネルも2箇所ほどあり、真っ暗な中をヘッドライトを頼りにひたすら進みます。
一時停車してトンネル内を懐中電灯で照らしてじっくり観察したいところですが、続行車両が迫ってくるのでちょっと無理です。
飛騨神岡駅を出てすぐ、コース最終のトンネル。
折り返し地点である神岡鉱山前駅の遠方信号機が立っています。
神岡鉱山前駅に到着。
ここで方向転換し、来た道を戻ります。
レールバイクはこんな感じ。
チャイルドシートやサイドカー付きのものやカブを2台つなげたものまで・・・
湧き水で冷やしたキュウリやトマトをいただいて、粛々と戻っていきます。
ふたたびの奥飛騨温泉口では、旧駅舎を改築したオサレなカフェでやや遅い昼食。
奥飛騨温泉口駅からはバスで栃尾温泉、平湯温泉を経由し、新島々駅から上高地線で松本へ抜けました。
いつもながらの駆け足でしたが、一方通行で素通りするのがもったいないコースなので機会があればゆっくりと巡ってみたいものです。