古ビデオから 山形駅@新幹線関連工事中

古い写真のあとに古いビデオ映像を見ていたら、こちらもいろいろ出てきました。
1990年代以降は写真よりも8ミリビデオを撮るほうに熱心になり、旅行の際に写真用カメラを持っていくことがほとんどなくなりました。どうせ動画から静止画像を切り出すことができるからビデオだけでええやん、という発想だったのですが、8ミリビデオは解像度が低いのでキャプチャ画像はお世辞にもキレイとは言いがたく、画質の点においては写真カメラの代用とはいきませんでした。
とはいうものの動画でしか記録できない事物を多く残せているのも確かなので、決して後悔は・・・ちょっとしてるかなぁ(汗

というわけで、そんなビデオ切り出し画像の中から、今回は山形新幹線開業を控えて橋上駅舎建築中の山形駅の様子を少しご覧いただきましょう。(1991(平成3)年9月16日撮影)

東北ワイド周遊券旅行の途中で、前日は酒田駅から急行「月山4」で18時半ごろ山形駅に到着して一泊し、1035発の快速「仙山」で仙台へ向かうところでした。旅メモには、奥羽本線新在直通化工事のため迂回経路となった「仙山」は6連でほぼ満席と記されています。

↑ かつての2・3番線の秋田方。今の駅構内図でいうと3・4番線に当たるようです。
2番線はこれから乗る仙台行快速の入線待ち、3番線では左沢線寒河江行のキハ40が停車中で、駅そばスタンドがありました。左下には駅弁の立ち売り台が写っていますが販売員さんの姿が見えません…話し込んでいる3人の真ん中の女性?でしょうか。

最も駅舎側の1番線の出口上には、特急「つばさ」が仙山線経由となる告知が掲げられています。

撮影当時は米沢-上ノ山(現・かみのやま温泉)間が運休・バス代行となっていましたが、上ノ山-山形間ではまだ改軌工事が始まっておらず、従来の狭軌による列車が運行されていました。
それまで福島-山形・新庄・秋田間で計8往復だった「つばさ」は仙山線経由の仙台発着となり、仙台-大曲・秋田間で5往復運転されました(秋田発着のうち1往復は上野直通)。

↑ 2番線から秋田方を見ています。レールが途中で車止めになっていて、1番線は秋田方面専用ホームのようになっています。

↑ 上の写真の福島方。福島から来た線路もここで終わりとなり、この先に新幹線ホームが作られるようです。

↑ さらに福島方を見ると2番線の先に車止めが設けられています。今はこの2番線(現3番線)も新幹線ホームとなっています。
山形新幹線の福島-山形間開業は翌1992年7月1日。1999年12月の新庄延伸までは、新幹線列車が入線する1番線(現1・2番線)、2・3番線(現3・4番線)の線路は秋田方と分断されていました。

↑ こちらは3番線から見た福島方で、直上では橋上駅舎の工事が始まっています。
列車が停まっている4番線(現5・6番線)と対面の5番線(現7番線)は現在も狭軌の仙山線・左沢線のりばで、上述のとおり上ノ山-山形間が工事運休となっていなかったので、線路が福島方へ長く延びています。

せっかく仙山線に乗ったのに「つばさ」経由によって仙山線のダイヤがどう変わっていたのか、記録を全く残していなかったことに後悔しています。

元になった動画(音声にご注意)


参考サイト
懐かしい駅の風景~線路配線図とともに「山形配線図」