万世橋N3331

(2016年9月撮影)

コロナ前に年1〜2回程度あった東京出張の帰りには、神保町で2軒ほどカレー屋のハシゴをして書泉グランデに立ち寄るのが通例だったのですが、この日は「電車に挟まれてお茶が飲めるカフェ」があると聞きつけて、ちょっと覗いてみることにしました。

神田の万世橋。かつて交通博物館があった場所です。

中央線の煉瓦造りの高架にポコっと開いた入口から古びた階段を上っていきます。
1912年の万世橋駅開業当時のものだそうです。

喫茶店としては中途半端な時刻だったためか、客は私のほか2人のみ。

アイスミルクティーを注文し、御茶ノ水方の先端まで行ってみます。

元駅だけあって、スレスレのところを電車が走ります。

↑こちらは神田方。

電車を見るのは楽しくて仕方ないのですが、腰を落ち着けてゆっくりお茶を飲む環境ではないようです(笑

暗くなってきました。

帰りののぞみの時刻を気にしながら、そろそろおいとますることにします。

店を出て、神田寄りの細い階段。

時間の渦に吸い込まれそうな「気」を感じながら、少しずつ踏みしめるように下りていきました。

カフェ「N3331」はこの翌年に閉店。
今はイタリアンレストランが入っているとのことで、少し敷居が高くなったかも知れません。