JR筒石駅
JR北陸本線時代に筒石駅へ行ったことがありました。
現在はえちごトキめき鉄道日本海ひすいライン(長い…)所属駅です。
もともとは地上駅でしたが、海岸沿いの地すべり地帯にあったため、1969年に複線電化を兼ねて建設された頸城トンネル内へ移転しました。
よく「トンネルという石の筒の中にある駅」と言われますが、最初の開設時に付近の集落名から付けられた駅名であり、決して狙ったわけではありません。
ちなみに隣の能生駅は、いわゆる能生騒動の舞台でもありました。
自分の意思でここで下車したにもかかわらず、列車が発車していくと置いてけぼりを食ったような気分になります。
この日は同目的の人が数人下車したのでまだしも、自分ひとりだったら本当に心細かったことでしょう。
かつて上越線土合駅下りホームで降りた時も、下車客が全員地上に登ってしまい自分ひとりになると、今地震が来て土砂が流れ込んできたらここで終わりなんやなぁ…と本気で覚悟したことを思い出しました。
JR時代は「はくたか」などの特急列車や日本海縦貫貨物列車といった多士済々な通過列車が行き交っていました(貨物は今も走っていますが)。
ホームでタブレット(通票にあらず)を手にしてしばらく待っていると、列車接近の警報音が鳴り響きます。反響音が気味の悪いことこの上ありません。
まずは直江津方から「はくたか」。
糸魚川方からは「北越」。
カメラがビビっています
想像以上の迫力に打ちひしがれ、一刻も早く地上に出たくなりました。
またこの地上への通路の長いこと…
やはり陽の光っていいですね。あいにく少し曇ってはいましたが。
のちに無人駅となりましたが、当時は駅の特殊性ゆえか、委託会社の駅員がいました。
旅程の都合で、筒石からは富山方面へ引き返します。
時間が許せば直江津方面にも足を伸ばしたかったのですが。
日本海縦貫線がまだJRで一本に繋がっていた時代のお話でした。