道内時刻表1985年8月号 その2 室蘭線・千歳線・石勝線・根室線
室蘭線・千歳線
臨時の夜行急行「すずらん59」が走っています。当時、函館ー札幌間の定期夜行列車は「すずらん」の臨時化により、山線回りの鈍行41レ・46レだけとなっていました。
電化後5年ほど経った室蘭からは旭川行「ライラック」。今は札幌止まりの「すずらん」になってるのでややこしいですね。電化前から走っている札幌行急行「ちとせ」が1往復だけ残っています。
下に載っている胆振線、以前は札幌発札幌行の循環急行「いぶり」が走っていました。胆振・後志支庁界となる新大滝ー御園間が運転上の境ともなっていて、接続しそうでしないグイチダイヤがあるところなどは釧網線の緑ー川湯温泉間チックですね。
石勝線
なんか全体的にあっさりしています。もちろん貨物列車の本数が多いので、時刻表に上がってこない信号場群は大忙し?のはずです。
特急「おおぞら」のうち1往復だけ、函館から長駆釧路まで走り通す列車があり、一旦札幌へ寄って千歳空港(現・南千歳)まで戻り石勝線に入っていました。この列車で苫小牧方面と石勝線方面を直通する旅客には千歳空港ー札幌間の複乗が認められていました。
根室線
「おおぞら」が帯広行と釧路行で系統分離される前です。滝川回りの急行「狩勝」が、1往復が一部区間普通列車となりながらも2往復も残っています。
夜行急行は「まりも」。以前は「狩勝」一派だったのですが、石勝線開業を機に改名しています。通常期ではBネ4両+ハザ2両のほぼほぼ寝台列車でした。石勝線以前は滝川回りの札幌・釧路間夜行鈍行「からまつ」にも10系Bネを2両連結していましたから、よほど寝台の需要が高い区間だったのでしょうか。
釧路ー根室間は急行「ノサップ」2往復が気を吐いていますが、普通列車は今とあまり変わりないですね。ちなみにいろいろ落書きしていますがお気になさらぬように(汗
現在運休中の富良野ー新得(上落合信号場)間が存続断念との方向性なので、本当にそうなれば「狩勝」の名は鉄路上から永遠に消え去ることになるのでしょうか。鉄道にとってあまりにも過酷な時代を、我々は迎えつつあるようです。