ふねこフェリー

(2024年10月11・12日撮影)

急に思い立って、九州方面へ行くことになりました。いや急と言っても2か月ほど前に思い立ったんですが。
最初は大阪から小倉まで夜行バスで行こうと思いつつ、4列シートがやや窮屈な体格のよんかくはちょっと躊躇った末、フェリーでごろごろ寝転がりながら行くほうがはるかに楽やん…と思い始めました。

阪九フェリー予約開始の2か月前をすでに経過していたのでお目当てのスタンダードシングルは満席、少しお高いデラックスシングルを取りました。ネット予約20%オフ適用でも1万円ちょっとしましたが、4列シートの夜行バスも9000円程度はするので居住性の違いを考えるとなかなかの良コスパでしょう。

職場を早めに抜け、南海本線泉大津駅から無料送迎バスでフェリー乗り場へ。

今日の運航は「ひびき」。この航路は3回目なんですが初めて乗る船です。
行先の新門司港は関門海峡の南側なので、残念ながら響灘は経由しません。

今やフェリーもチケットレスの時代です。
乗船口でスマホのQRコードを読み取ってもらい、スタッフに恭しく挨拶されながら船内へ。

7階にある指定の部屋へ。乗船の際のQRコードがそのままルームキーとなるので、ドアノブの読み取り部にかざして入室します。
鍵を持ち歩かなくて良い反面、いちいちスマホを取り出してアプリを起動してコードを出してかざす動作は少し手間・・・と思ってしまう私はアナログ人間(断言

テレビと洗面台、机と椅子が備えられていて、バス・トイレのないシングルルームといった感じです。
アメニティもひととおり揃えられています。

門司の港をうろつくうち阪九フェリーに住み着いてしまったという設定の船猫ふねこ。
船内のあちこちに出没します。

17時30分の出港時刻とちょうどシンクロするかのように日の入りとなります。
まもなく離岸。

フェリーに乗るととりあえず甲板に出て夜風に当たるのが好きなよんかくです。
この世に鉄道なかりせば間違いなく船舶ファンになっていたと思うぐらい、フェリーは好きですね。

レストラン開店直後は長蛇の列となるので少しズラして・・・と思いきや、いつまで経っても行列が解消されません。一列に並んで料理を取っていくカフェテリア式なのでどうしても行列の進みは遅くなります。
今の船内レストランの価格は地上の食堂並みで、昔みたいな「船内独占価格」よりリーズナブルにはなりましたが、それだけについついたくさん取ってしまいがちになります。カフェテリア式のもう一つの難点です(笑

4列シートがやや窮屈な人の食事

18時35分ごろ明石海峡大橋をくぐるというので、再び甲板に。
出港直後は誰もいなかった甲板が撮影会場と化していました。

橋のライトアップと神戸側の夜景がうまくマッチして、下手な写真もキレイに見えます。

【動画】橋くぐります

次は21時40分ごろ瀬戸大橋をくぐるというので、またまた出てきました。
明石海峡大橋よりギャラリーは少なめで、それでも十数人がカメラやスマホを向けています。

このあとは0時ちょうどぐらいに来島海峡大橋をくぐるようなのですが、明日の朝は早いのでもう風呂に入って寝ます。

早暁6時、新門司港に着岸。
泉大津と同じく、歩き客のために小倉駅行きの無料送迎バスを出してくれます。しかも西鉄バス。
ちょっと古い車ですがリクライニングシートの観光バス仕様で、なかなか快適です。

豚饅が食べたくなるナンバー

6時20分発車。
平城京の大極殿を模したという阪九フェリー第1ターミナルが、クルマやトレーラーに囲まれてちょっと浮きぎみに見えています。

新門司港は北九州市門司区のうちではあるのですが、門司の市街地へは山越えしなければなりません。
それでも立派な道がついているのでさほど時間はかかりません。
門司駅前に立ち寄った後はしばし鹿児島本線と並行して走り、門司機関区や北九州貨物ターミナルが見えてきました。なかなか良い眺めです。

新鋭EF510形300番台の姿も

その眺めを切り裂くかのように、門司港発肥前鹿島行「かささぎ」が軽々と追い抜いていきます。
787系の元気な姿も嬉しいですね。

かつては西鉄の路面電車車庫、今は西鉄バス車庫がある砂津を経由し、7時前に小倉駅北口到着。
ここから先はもちろん鉄道での行程となります。

小倉駅の在来線ホームに立つのは何年振りでしょうか。
とにかく朝ごはんを食べていないので、1・2番ホーム先端の立ち食いうどん店に足が向きます。

今朝はかしわそばにしてみました。
ちょっとやわい目の麺が空腹に染み込んでいきます。

これから乗る折り返し列車が入ってきました。キハ47のエンジンを高出力化したキハ147。
今となっては懐かしい「重たい」気動車に乗って、これからどこへ行くのかな・・・・