東北周遊券

2回目の東北行の時に使った周遊券です。さすがにもう「学割」ではありません。

A券に「東名バスに変更」だの「通過表発行済」だのと物々しいスタンプが捺されていますが、往復経路の東海道線の代わりに名神・東名ハイウェイバスの利用が認められていましたので、物珍しさに静岡から東京までバスを利用したものです。
列車と同様、券を見せるだけでフリーパスで乗れるものと思いきや、静岡駅のバス窓口でバス便が指定されるなどいろいろ手続きがありました。
「通過表」というのは運営側の内部書類なのか、あるいはバス券のようなものが発行されて下車時に運転士氏に渡したのか、何だったのかが思い出せません。

さて、本題の東北旅行は9泊のうち夜行車中泊が5泊(うち2泊は往復経路上)という、相変わらず酔狂な行程です。
往路は上野から北上線経由秋田行の臨時寝台急行「おが」。

定期運用がなくなった20系寝台車が波動用として最後の活躍をしており、8連ですがそこそこの乗車率だったように記憶しています。
ただ、道内時刻表のところでも書いたように52cm幅の3段式寝台はあまりに狭くて閉口し、20系デビュー当時に「走るホテル」と称されていたのが信じられないほどでした。同じ車両の乗客の中には、早々に狭いベッドに入るのが躊躇われたのか、通路に立って延々と暗い車窓を眺めている人も数人いました。

なお、よんかくサイト「非自動写真館」北上線ページ・ほっとゆだでの「おが」通過シーンをはじめ、東北地方の非自動路線ページの大半の写真・動画はこの旅行中に撮影したものです。

上野駅地平ホームに推進で入線する「おが」

当時は寝台特急以外に夜行急行列車が臨時を含めて数本走っており、工夫すれば東北自由周遊区間内での折り返し乗車で一夜を明かすことが可能でした。
区間内車中泊の1泊目は青森→上野の臨時急行「おいらせ」に仙台から乗り、146着の福島で上野→青森の定期急行「八甲田」203発に乗り継ぎ(自由周遊区間ギリギリの郡山では乗り継ぎ不可能)。
2泊目も1泊目と同じく青森から「おいらせ」→福島で「八甲田」乗り継ぎ。
今から考えたらようこんなアホなことをやったもんやと・・・

しかし宿に泊まれば翌朝8時ぐらいまでは寝ていたいのに対し、夜行明けなら否応なく早朝から行動できますから、アホな行ないとはいえ一分の理はあるものと確信しております(笑
ちなみにもう1泊の車中泊は、秋田→仙台のJRバス夜行便「仙秋ナイト」でした。←これはマトモ

この旅行中では男鹿線、山田線、花輪線、福島交通、栗原電鉄、津軽鉄道、弘南鉄道などに初乗りしたほか、JRバスも沢辺→一関、陸前高田→遠野、象潟→奈曽滝などの路線に乗り、大湊からJRバスで脇野沢へ出て蟹田までフェリーで渡ったりと、ちょっと変化をつけてみたりした楽しい旅でした。

復路は秋田から羽越線を鈍行で乗り通し、新潟から急行「きたぐに」Bネ下段。
20系「おが」との居住性の違いに愕然としながらも、京都手前まで熟睡しました。

「きたぐに」@新潟