ミ・カモーレ

「ストビュー撮り鉄」「ストビュー撮り鉄その2」のつづき)

年末年始はどこかへ出かけたいと毎年思っているのですが、トシをとるにつれ寒さに弱くなり、買い出しや家の用事などを終えると引きこもって寝正月というパターンが増えてきました。
で、時間潰しにストビュー撮り鉄でもやってみよかと、昨年訪問した三岐鉄道三岐線で適当に線路ぎわでクリックしたところ・・・

三岐鉄道三岐線 大安-三里間 https://maps.app.goo.gl/umsYiDf5XwgCyhLJ6

四日市港行のセメント列車です。

https://maps.app.goo.gl/nnnPGkjwSpfhZLnZ9

https://maps.app.goo.gl/ErCc29pnpxFo3GKv6

そして三岐線貨物列車のもうひとつの顔である、炭酸カルシウム・フライアッシュ輸送列車。

衣浦臨海鉄道 東浦-碧南市間 https://maps.app.goo.gl/aFM9BELr9MJE6jLJ9


今までストビュー撮り鉄というと旅客列車しか念頭になかったので至極新鮮というか、思わぬ迫力のある画像に圧倒されてしまいました。
というわけで、今回は貨物列車(カモレ)を追いかけるストビュー撮り鉄に興じてみたいと思います。

昔の国鉄のように全国津々浦々に貨物列車や客車+貨車の混合列車なんかが走っていた時代と違い、現在貨物列車が走る線区は極めて限られ、それも東海道・山陽筋や東北本線(及び三セク路線)などの長大幹線が大半です。しかしながら、そういうところからちょっと外れた亜幹線的なところを攻めてみるのが面白いのではと思い、まずはタキを連ねた石油輸送列車で名高い篠ノ井線から始めることにしました。
とは言うものの、旅客列車がビュンビュン走る路線でも貨物列車の本数は少なくて、追いかけるにも結構苦労するんですよ・・・

篠ノ井線 聖高原-冠着間 https://maps.app.goo.gl/WhtodatWPjr2XfC76

松本-(平瀬信号場)田沢間 https://maps.app.goo.gl/hZ67kf2XR3VUSoABA

いやその、べつに普通列車や「しなの」がイヤなわけではないんですが、篠ノ井駅からスタートして松本駅に近くなってもなかなか貨物が来んなぁ…と諦めムードでクリックを続けていると・・・

松本-(平瀬信号場)田沢間 https://maps.app.goo.gl/aDyp48X5B2Lpxk147

青のEF510に率いられた石油列車。

https://maps.app.goo.gl/hoZJ8W46MhpPviKYA

https://maps.app.goo.gl/iAsLYmzecUM8YWgNA

松本駅直前の単線区間終了ギリギリのところでやっと捕まえました。
かつて桑ノ原信号場でグリーン鮮やかなタキを引き連れた石油列車を見て強く印象に残ったのですが、自宅にいながらにして再会できるとは本当に感激です。

興奮冷めやらぬうち、こんどは日本海縦貫線をひたすら北上しようという無謀な企てを打ち立てました。とはいうものの、敦賀駅あたりからクリックし始めると直江津駅ら辺で指が腱鞘炎になりそうなので、羽越本線新津駅と白新線新潟駅からスタートすることにしました。
羽越本線はよんかくのオキニ路線なので非常に楽しみです。

なかなか貨物列車と出逢えないまま桑川駅を過ぎ、「笹川流れ」の絶景とカモレの組み合わせを期待していたのも虚しく国道345号線をクリック走りながら、ふと横を見ると

羽越本線 桑川-今川間 https://maps.app.goo.gl/MeuYNrQMtm7omMD3A

新潟方面行の列車です。
横道に外れて跨線橋の方へ寄せてみます。

https://maps.app.goo.gl/iVLHfqtvMsUURu9e9

跨線橋の下をくぐって向こう側から見てみました。車両のことは詳しくないんですが赤いEF510はJR貨物生え抜きで、篠ノ井線の青よりも年長なんですね。
ところで交流区間なのに両パン上げているのが不思議だったんですが、交直デッドセクションを通過する直前の停車時に集電停止状態で前パンを上げ、直流区間に入ると同時に前パンの集電を開始するそうです。←知らんかった

https://maps.app.goo.gl/6fkD8tLMC57jHsDV7

早々に満足したのでもう帰ろうかと・・・←をぃ
村上-間島間に交直デッドセクションがあるため村上駅以北の普通列車には当初から気動車(一部客車列車)が運用され、いつかは交直両用電車が投入されるものと思っていたら電気式気動車GV-E400系が走り始めました。村上駅から鶴岡駅まではとことん電車の普通列車に縁のない区間です。
単線・複線が目まぐるしく入れ替わる羽越本線のここは複線区間なんですが、パンタグラフがないので上り列車か下り列車か判別困難です。

府屋-鼠ヶ関間 https://maps.app.goo.gl/nvYuQ6JRopUwwSWK8

府屋-鼠ヶ関間に架かる大川橋梁。もと単線だったところを1976(昭和51)年に腹付けで複線化した区間で、古い橋脚(左側)と新しい橋脚の違いがハッキリわかります。

府屋-鼠ヶ関間 https://maps.app.goo.gl/bFEGPDc1nXch6egt8

鼠ヶ関駅のすぐ南側にある新潟・山形県境標。
県境を跨いで立つ人用に足形も描かれています。ストビューなので不鮮明ですが。

山形県鶴岡市鼠ヶ関・新潟県村上市伊呉野 https://maps.app.goo.gl/EGfL8TFn5YRcosvR6

もう少し走ると、あつみ温泉駅手前で秋田方面行の列車と対面。次々と出逢う貨物列車は北前船の伝統を汲む物流の大動脈を感じさせます。
ここでも両パンを上げていますが、デッドセクション通過から無停車で走って来たんでしょうねきっと。

小岩川-あつみ温泉間 https://maps.app.goo.gl/9bMs1H8ayfCwpqRdA

https://maps.app.goo.gl/evS9jq846gYeEfD57

いささか不可思議な現象も。
鶴岡駅を出てすぐのところなんですが、向こうから来るのは「いなほ」と思いきや・・・

鶴岡-(幕ノ内信号場)藤島間 https://maps.app.goo.gl/GNsHczfv8VzWz3hEA

もうワンクリックすると、なんとカモレに化けてしまいました。
撮影年月は同じでも、撮影コースの微妙な違いで撮影時刻が異なったためこうなったのでしょうが、大変珍しいケースです。

https://maps.app.goo.gl/BDCB9uShyLd6B7ns9

もちろんそんなこととはつゆ知らず、列車は秋田目指して走り去ります。
汽車は出てゆく煙は出ない・・・

https://maps.app.goo.gl/9Wk7Q9wXr3JuXnPA6

さらに進み酒田駅を過ぎてすぐのところで、積荷のないコキが目立つカモレが新潟方面へ。

酒田-東酒田間 https://maps.app.goo.gl/FuTQTZWFHYrYxn2N8

新旧新潟色のキハ47。サボが「村上-酒田」となっているのになぜ酒田駅から秋田寄りを走っているのか、これも不可思議です。

東酒田-砂越間 https://maps.app.goo.gl/CPdpFJoUjf1YLqZS6

仁賀保-西目間 https://maps.app.goo.gl/Y4er9T6F7oN4ppLz8

羽越本線から奥羽本線に入ります。
それにしても酒田駅以来カモレがパタっと出てこなくなってしまいました。

奥羽本線 大久保-羽後飯塚間 https://maps.app.goo.gl/dDmkvTQsedjSohsPA

クリックにクリックを重ね、人差し指がプルプル・・・
とうとう青森市まで来てしまいました。すると

大釈迦-鶴ヶ坂間 https://maps.app.goo.gl/H9KQH5a7jHYwTVTg6

https://maps.app.goo.gl/VnhYQDrzaPjrCeko8

https://maps.app.goo.gl/jBBQqzZx1ChEjtgx7

なんとか奥羽本線もクリアして、次は海峡線です。
こちらは割とあっけなく捉えることができました。

津軽線 瀬辺地-蟹田間 https://maps.app.goo.gl/CpsZDeQAha3fTwpL6

https://maps.app.goo.gl/NaGdkKaNS5kMS2h67

https://maps.app.goo.gl/YniRHMUksRHV8sbi6

さらに青函トンネルを通って、というか通ったテイにして、とうとう北海道までやって来ました。

函館本線 五稜郭-桔梗間 https://maps.app.goo.gl/Q4bPZSyg4psUHSmZ7

ところで、ストビュー車が踏切で止められるシーンはよく見かけるものの、列車が通過して遮断機が開くまで当然カメラは止まっていて列車の姿は写り込まないのが通例なので、列車が踏切通過中というシーンは相当なレアケースと言えるでしょう。

函館本線 五稜郭-桔梗間 https://maps.app.goo.gl/uDcdc8dYnVYTBMTJ9

初渡道の際に乗り忘れて以来、親のカタキのように何度も乗った函館本線渡島砂原回り(砂原線)でも上り貨物を狙ったのですが、路線の大半はストビュー車が入っていけない山間部なので全く無理・・・
次にカモレを見ることができたのは森駅を過ぎ海沿いに出てからでした。

函館本線 石倉-落部間 https://maps.app.goo.gl/pQPs2BovYqiYgsma7

函館本線 山崎-黒岩間 https://maps.app.goo.gl/Z8CU1ysPpAJEJtq2A

このあとは石勝線に入って新得駅経由で根室本線を走るも、ついぞ貨物列車に出逢えないまま帯広貨物駅まで来てしまいました。
とりあえずの結論:貨物列車ストビュー撮り鉄の道は険しく厳しいのよ。

帯広貨物駅 https://maps.app.goo.gl/j9wuokAEtkLP2xLK7

ということで、右手人差し指を湿布して当分おとなしくしてます(←アホやん