軽便 下電 鷲羽山 1

(2023年11月24日撮影)

瀬戸大橋の本州側の橋詰である倉敷市児島、鷲羽山方面へ行ってきました。

鉄的なスポットとして瀬戸大橋はもちろんのこと、かつて宇野線茶屋町から港町の下津井まで走っていた軽便鉄道・下津井電鉄(下電)ゆかりの場所を訪ねてみることにします。

瀬戸大橋を見下ろす鷲羽山へのドライヴの道すがら、鷲羽山下電ホテル入口前に車両が静態保存されています。
もともと下津井駅跡地で保存されていたうちの2両を、クラウドファンディングにより運送費を調達して当地へ移設したものです。

クハ24と木造有蓋貨車ホカフ9

立派な屋根が架けられ、保存状態は良好です。
どちらも動力車ではないのでこの組み合わせで実走することは無かったと思いますが、モハが貨車を牽く混合列車は実際に設定されていたようです。

「ホカフ」とは珍しい形式ですが、ホはボギー車、カは貨車、フは緩急車(車掌室付き車両)の意味でしょうか。

時期によって車内で「電車カフェ」が開催されるとのことです

「わしうざん 鷲羽山」の駅名標も設置されています。
鷲羽山というと、昭和オヤジの私は宇高連絡船接続の大阪・宇野間急行「鷲羽」と出羽海部屋の鷲羽山(わしゅうやま)関を思い出します。


なお、実際の鷲羽山駅はここから直線距離で1キロ近く離れた山の中腹にあり、廃線跡の自転車道「風の道」沿い、瀬戸大橋が望める位置にホーム跡が現存しています。

保存活動に敬意を表しつつ下電ホテルを後にします(泊まらんのかいっ!

そのままクルマで鷲羽山に登り、第二展望台から瀬戸大橋を眺めます。
ここからは宇多津・坂出あたりまでのほぼ全景を見渡すことができます。

アンパンマン列車「しおかぜ22」走行中(わからん…

サンセットを見届けて展望台から降りると、下津井電鉄の「鷲羽山夕景鑑賞バス」が児島駅に向けて発車するところでした。

明日は下津井駅跡で保存車両などを見る予定にしています。