線区別通票種別一覧

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鹿児島本線 
米ノ津
−鹿児島〈1968.10.1〉

米ノ津−西鹿児島…連査
(併合は票券)
西鹿児島
−鹿児島…連動

自動閉そく化

【併合閉そく】出水■阿久根●川内▼木場茶屋(複線)串木野◎伊集院■西鹿児島
                          → 鉄道資料箱様掲載のダイヤグラムを参考にさせていただきました。
米ノ津−川内間は現・肥薩おれんじ鉄道。当時は米ノ津を境として門司港方(熊本鉄道管理局)は自動閉そく、鹿児島方(鹿児島鉄道管理局)は連査閉そくでした。通常、連査閉そく区間は併合時も連査閉そくのところ、出水−西鹿児島間においては併合時に票券閉そくを施行する珍しいケースでした。また、この当時は暫定的な複線区間(上伊集院−広木信号場)が介在していたのですが、伊集院西鹿児島間の併合閉そくの際はこの複線区間もひっくるめて併合し、複線自動閉そく区間がこの時だけ単線扱いの非自動閉そくになるという珍現象が見られました。この形態は1968/9/27の上伊集院−広木(信)間複線化から1969/4/10の広木(信)−西鹿児島間複線化(上伊集院−西鹿児島間完全複線化)までの間の措置だったのでしょう。また、西鹿児島−鹿児島間の連動閉そくは1970/9/1の電化完成までには自動化されたものと思われます。
日豊本線 
城野
−柳ケ浦〈1960〉
宮崎−鹿児島〈1965〉

タブレット

自動閉そく化

城野●葛原(信)▲下曽根◎朽網▲苅田◎小波瀬(複線)行橋■新田原●築城■椎田●豊前松江■宇島▲中津●東中津■今津▲豊前善光寺●柳ヶ浦
宮崎▲南宮崎●清武■日向沓掛▲田野●門石(信)■青井岳▲楠ヶ丘(信)●山之口■三股▲都城◎西都城●五十市■財部▲北俣●大隅大川原■北永野田▲霧島神宮●国分◎隼人▲加治木●帖佐◎重富▲竜ヶ水■鹿児島
 → 糸崎車掌区車掌長様から情報を頂きました。
1960年といえば大分以北の複線化=自動閉そく化が段階的に始まった時期。柳ケ浦−宮崎間は早々と連査閉そくに転換したようです。おおむね●■▲の順で続いていますが、都城−西都城、国分−隼人間が第4種なのは他線からの乗り入れがあった関係でしょう。宮崎−鹿児島間は1979/10自動閉そく化。
吉都線 都城−吉松〈1969.4.25〉

タブレット
(併合は票券)

自動閉そく化

都城●谷頭■高崎新田▲高原●小林■西小林◎飯野▲加久藤(現・えびの)●京町(現・京町温泉)■吉松
(併合閉そく…都城◎高崎新田) → 鉄道資料箱様掲載のダイヤグラムを参考にさせていただきました。
博多(鹿児島本、肥薩、吉都、日豊経由)宮崎間特急「おおよど」、急行「えびの」が思い出されます。九州内では希少だった併合閉そくが都城−高崎新田間で施行されていました。肥薩線と同時に1986/11特殊自動閉そく化。
1977/9時刻表では「おおよど」1往復、「えびの」3往復、普通列車は都城→吉松7本、小林→吉松1本、吉松→都城8本。
肥薩線 八代−人吉〈1969.4.25〉

タブレット

自動閉そく化

八代●段◎坂本■瀬戸石▲白石●一勝地■渡◎人吉●大畑■矢岳▲真幸◎吉松●栗野■大隅横川▲霧島西口◎嘉例川●表木山■隼人
                             → 鉄道資料箱様掲載のダイヤグラムを参考にさせていただきました。
明治年間に鹿児島本線として開業した歴史を有しています。1977/9時刻表では特急「おおよど」急行「えびの」「くまがわ」「やたけ」などの姿が見られます。人吉−吉松間は急行は各駅停車、「おおよど」はノンストップとなっていますが純粋な通過駅は矢岳だけですね。人吉から隼人までは通票種別が●■▲◎…の順にきれいに並んでいます。
1986/11特殊自動閉そく化。
令和2年7月豪雨により橋梁が多数流失し、八代−人吉間は運休が続いています。
くま川鉄道(旧 国鉄・JR湯前線
 人吉温泉−湯前〈1990.3.5〉

人吉−あさぎり…タブレット
あさぎり−湯前…スタフ

非自動現役

人吉温泉■あさぎり●湯前
あさぎり=旧・免田人吉温泉は肥薩線人吉と同一駅です。妻線杉安−国鉄バス(村所のりかえ)−湯前 という乗り継ぎも遠い記憶のかなたに霞んでしまいました。一武と多良木に交換駅だった名残のホーム跡があります。1977/9時刻表では普通列車が9往復で、免田での列車交換は夜間に1回あるだけでした。
令和2年7月豪雨の影響で運休が続いていましたが、2021/11に肥後西村
−湯前間で運転を再開。
山野線 水俣−栗野

タブレット

路線廃止

〈1969.4.25〉水俣●久木野■山野●薩摩大口▲菱刈◎栗野 → 鉄道資料箱様掲載のダイヤグラムを参考にさせていただきました。
〈1987.3.23〉水俣●久木野◎薩摩大口▲菱刈●栗野
線名にもなっている山野は、いつの時点かで閉そくを扱わない棒線駅になっていました。私が訪問した1987年当時は菱刈●栗野だったのは、山野の棒線化とともに通票種別を入れ替えたからでしょうか。
久木野− 薩摩布計間に小さなループ線がありましたが、眺望が利かずループの実感があまりありませんでした。1988/2/1廃止。
宮之城線 川内−薩摩大口〈1969.4.25〉

タブレット

路線廃止

川内●楠元■樋脇▲入来■宮之城▲薩摩鶴田◎薩摩永野▲西太良■薩摩大口
 
                        → 鉄道資料箱様掲載のダイヤグラムを参考にさせていただきました。
晩年は棒線駅となっていた針持(薩摩永野西太良間)では、薩摩大口から休日運休の折り返し列車がありました。薩摩永野はスイッチバック式。薩摩大口で接続する山野線より一足早く、JR化を待たずして1987/1/10に廃止となりました。
佐賀線 佐賀−瀬高〈1987.3.21〉  

タブレット

路線廃止

佐賀▲諸富●筑後大川◎筑後柳河▲瀬高
諸富−筑後若津間に筑後川の昇開橋を扱う筑後川(信)がありました。この橋は現在も歩道橋として健在だそうです(柳川市の坂井貴司様から情報を頂きました)1977/9時刻表では急行「ちくご」(長崎−熊本)が1往復、普通列車が10往復。1987/3/28廃止。
筑肥線 伊万里−山本〈1987.3.24〉

タブレット

自動閉そく化

伊万里■大川野◎山本
唐津以東の電化と同時に線形が変わりましたが、当時の筑肥線は、唐津線とねじれあっていたり東唐津でスイッチバックしたりと、面白い路線でした。1988/4特殊自動閉そく化。
松浦線 有田−佐世保〈1973.10.1〉

タブレット

自動閉そく化

有田◎蔵宿▲伊万里◎久原▲今福■松浦●平戸口■江迎●肥前吉井▲佐々■相浦▲左石■佐世保 
                               → 鉄道ピクトリアルNo.937(2017.10)
現・松浦鉄道。1977/9時刻表では急行「平戸」(博多−筑肥・大村経由−長崎)が乗り入れ、博多−佐世保間の普通列車も1往復ありました。JRからの転換とともに1988/4特殊自動閉そく化。
大村線 早岐−諫早〈1973.10.1〉

タブレット

自動閉そく化

早岐▲南風崎●川棚■彼杵▲松原◎竹松▲大村●諫早 → 鉄道ピクトリアルNo.937(2017.10)
1977/9時刻表では急行「平戸」(博多−筑肥・大村経由−長崎)と門司港−長崎間夜行鈍行「ながさき」。普通列車も松浦線直通や島原鉄道乗り入れなど多彩でした。1986年11月特殊自動閉そく化。
久大本線 久留米−南大分

タブレット

自動閉そく化

〈1969.4〉久留米◎南久留米▲御井●善導寺■筑後草野▲田主丸◎筑後吉井▲筑後千足●筑後大石■夜明▲光岡◎日田●豊後中川■天ヶ瀬▲北山田◎豊後森▲恵良●豊後中村■野矢▲由布院●南由布■湯平▲庄内●小野屋■向之原▲南大分
                                   
→ 鉄道ピクトリアルNo.937(2017.10)
〈1980.10〉久留米◎南久留米▲御井●善導寺■田主丸◎筑後吉井▲筑後千足■夜明▲光岡◎日田

                                   → ashiwodi様から情報を頂きました。
筑後千足=現・うきは。第4種楕円が4区間に使われています。タブレット区間が久留米から南大分までとなっているのは、大分駅構内の配線が複雑なため通票授受を避けたためでしょうか。南大分−大分間は自動閉そくか連動(連査)閉そくだったと思われます。
1984/1久留米−天ヶ瀬間、1984/2天ヶ瀬−大分間が相次いで特殊自動閉そく化。
宮原線 恵良−肥後小国〈1980頃〉

票券

路線廃止

恵良■宝泉寺▼肥後小国
2区間連続で票券閉そくでした。1977/9時刻表では豊後森−肥後小国間が3往復+土曜1往復、平日早朝に豊後森−宝泉寺間1往復、夕刻に豊後森発宝泉寺行が1本。1984/12/1廃止。
三角線 宇土−三角〈1980頃〉

タブレット

自動閉そく化

宇土◎住吉●網田■三角
別府から豊肥本線経由で急行「火の山」が乗り入れ、住吉と網田で通過授受をしていました。1986/11特殊自動閉そく化。
高千穂線 延岡−高千穂〈1987.3.21〉

タブレット

路線廃止

延岡■川水流●日ノ影▲高千穂
三セク・高千穂鉄道移管後もしばらくタブレット閉そくでしたが、日向岡元・槙峰の交換設備新設とともに自動化されました。高千穂鉄道は2008/12/28廃止。
日南線 南宮崎−志布志〈1987.3.18〉

タブレット

自動閉そく化

南宮崎◎木花▲青島■伊比井▲北郷●飫肥■油津●大堂津▲榎原■日向大束●福島今町◎志布志
訪問時には既に優等列車はなくなっていましたが、各駅の場内信号機(もちろん腕木式)には通過信号機が併設されたままでした。ただし通過信号機の信号てこには「使用禁止」の札が掛けられていました。1993/6特殊自動閉そく化。
志布志線 西都城−志布志

タブレット

路線廃止

〈1969.4〉西都城■末吉▲岩川◎伊崎田●安楽■志布志 → 鉄道ピクトリアルNo.937(2017.10)
〈1987.3.18〉西都城■末吉▲岩川◎伊崎田■志布志
ふらりと乗りに訪れたつもりが9日後の1987/3/27に廃止になることを現地で初めて知りました。志布志と言えばかつては3本の鉄道が集まる要衝だったのですが、寂しくなって久しいですね。
大隅線 志布志−古江〈年月不詳〉

タブレット

路線廃止

志布志●大隅大崎■大隅高山●吾平■鹿屋▲古江
1980年代初めに乗ったきりで過去帳入りしてしまいました。通票種別は、のちに訪れた末吉町の鉄道資料館内に展示してあった志布志・大隅線ダイヤグラムを参考にしました。古江−国分間は開通当初から自動閉そくでした。1987/3/14廃止。
指宿枕崎線 西鹿児島−枕崎〈1965.4.25〉

西鹿児島−西頴娃…タブレット
西頴娃−枕崎…スタフ

自動閉そく化

西鹿児島▲南鹿児島●谷山■五位野▲瀬々串●中名■喜入▲前之浜●生見■薩摩今和泉▲宮ヶ浜◎指宿●山川■西頴娃●枕崎
                           → 鉄道資料箱様掲載のダイヤグラムを参考にさせていただきました。
西鹿児島=現・鹿児島中央。西鹿児島−山川間が1983/3/8に、山川−枕崎間が1994/3/14に特殊自動閉そく化。この区間の自動化を最後にJR九州から非自動閉そくが消滅しました。現在の鹿児島中央−喜入間は単線路線有数の高頻度運転で、現在は慈眼寺(谷山−坂之上間)にも交換設備があります。
終点の枕崎はもともと鹿児島交通枕崎線(旧・南薩鉄道 1984/3廃止)の管理駅で、1980年頃に訪問した際は1面の島式ホームを鹿児島交通と国鉄が対面で使用していました。
田川線 行橋−田川伊田

タブレット

自動閉そく化

〈1985年頃〉行橋▲豊津●犀川◎崎山■油須原▲内田(信)◎勾金●田川伊田
〈1990.2.28〉行橋▲豊津●犀川■油須原◎勾金●田川伊田
現・平成筑豊鉄道田川線。かつては石炭・石灰石輸送の貨物が設定されていました。JRからの移管と同時に廃止された内田信号場は、JR旅客線最後の「通票扱いのある信号場」でした。1989/10/1にJRから転換、1991/3特殊自動閉そく化。
糸田線 金田−田川後藤寺

タブレット

自動閉そく化

〈1968.10〉金田■糸田◎後藤寺(併合閉そく…金田▼後藤寺)
〈1985年頃〉金田◎田川後藤寺
現・平成筑豊鉄道糸田線。同鉄道の中で最も長くタブレットが生きていましたが、1989/10/1にJRから転換、1994/3特殊自動閉そく化。
日田彦山線 城野−夜明

タブレット

自動閉そく化

〈1970年頃〉城野●石田■志井◎石原町●小森▲呼野●採銅所■香春◎伊田■後藤寺▲池尻●豊前川崎■西添田◎添田■彦山▲大行司■宝珠山●今山◎夜明
〈1978年頃〉城野(上記に同じ)大行司◎夜明
1984/2/15特殊自動閉そく化・CTC導入。2017年の九州北部豪雨で甚大な被害を受け不通が続いている添田以南は、BRT化による復旧が決定しています。
香月線 中間−香月〈1980年頃〉

スタフ?

路線廃止

中間●香月
石炭輸送華やかなりし頃は中間−新手間が複線でしたが、のち単線化されました。1985/4/1廃止。
後藤寺線 新飯塚−田川後藤寺

タブレット

自動閉そく化

〈1970年代?〉新飯塚◎上三緒●下鴨生■船尾◎起行(貨)●田川後藤寺
〈1984.2まで〉新飯塚◎上三緒●下鴨生■船尾●田川後藤寺
〈1990.3.7〉新飯塚◎下鴨生■田川後藤寺
筑豊炭坑線群のなかで、エアポケットのようにここだけタブレットが残っていました。下鴨生からは漆生線(廃線)が分岐していました。起行貨物駅は1982/11廃止。1994/2特殊自動閉そく化。
上山田線 飯塚−豊前川崎

タブレット

路線廃止

〈1968〉飯塚◎平恒●臼井■大隈▲嘉穂(信)■下山田●上山田▲豊前川崎
〈1987.3.19〉飯塚◎臼井■大隈▲嘉穂(信)■上山田▲豊前川崎
嘉穂(信)−上山田間にあった下山田までは漆生線との二重戸籍区間(下欄「漆生線」参照)。
嘉穂信号場は漆生線との合流点となるY字配線の分岐型信号場でしたが、1986/4/1の漆生線廃止とともに閉そく境界型の棒線信号場となり、1988/9/1の上山田線廃止まで存続していました。
漆生線 下鴨生−下山田

タブレット

路線廃止

〈1969.7〉下鴨生▲漆生◎嘉穂(信)■下山田●上山田
〈1980年頃〉下鴨生▲漆生◎嘉穂(信)■上山田
嘉穂(信)−下山田間は上山田線との二重戸籍区間で、列車はすべて上山田方面へ直通していました。開業当初は下山田でも閉そく扱いをしていましたが、のち棒線駅化。1986/4/1廃止。
平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線
 九州鉄道記念館関門海峡めかり〈2020.8.2〉

スタフ

非自動現役

九州鉄道記念館★関門海峡めかり
かつて鹿児島本線貨物支線及び田野浦公共臨港鉄道だった線路を観光路線として整備。プッシュプル運転で、めかり方機関車の運転室内にスタフのキャリアが置いてあるのを確認しています。


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通票の現存する線区 2023/4/10現在

現在も通票が見られる旅客営業路線の一覧です。
なるだけ最新情報を集めるよう努めましたが、現状と異なる場合があるかも知れませんのでご了承下さい。
また、新しい情報をお持ちの方はお知らせいただければ幸いです。

凡例:=種別不明

津軽鉄道 津軽五所川原タブレット●金木票券●津軽中里

由利高原鉄道 羽後本荘スタフ■前郷タブレット●矢島

関東鉄道竜ヶ崎線 佐貫スタフ六角形竜ヶ崎

小湊鉄道 上総牛久票券▲里見スタフ●上総中野

銚子電気鉄道 仲ノ町票券■笠上黒生票券▲外川

越美北線 越前大野スタフ▲九頭竜湖

長良川鉄道 美濃白鳥スタフ▲北濃

大井川鐵道 金谷スタフ●新金谷

名古屋鉄道築港線 大江スタフ▲東名古屋港

名松線 松阪票券▼家城スタフ■伊勢奥津

信楽高原鐵道 貴生川スタフ●信楽

嵯峨野観光鉄道 トロッコ嵯峨スタフ★トロッコ亀岡

北条鉄道 票券指令閉そく式粟生−法華口北条町(通票の代わりにICカ−ドを使用)

平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線 九州鉄道記念館スタフ★関門海峡めかり

くま川鉄道 人吉温泉タブレット■あさぎりスタフ●湯前
                                
→ 豪雨災害により人吉温泉−肥後西村間運休中


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