2020/5/9 其の五 信号がなかった筑後川信号場を追加しました。 |
其の二 列車運転ゲームに出てくる信号場(2002/10/14)
其の四 プラレールの「信号所」(2018/1/1)
其の五 信号がなかった筑後川信号場(2020/5/9)
其の五 信号がなかった筑後川信号場(2020/5/9 ) | |
また、筑後川昇開橋の瀬高方にあった筑後若津駅を挟んで、跳ね上げ式可動橋の花宗川橋梁が架かっていましたが、こちらは佐賀線廃止後に撤去されました。なお、両橋梁は1935(昭和10)年の竣工です。 その謎も忘れかけていたある日、たまたまネットで見つけた佐賀線筑後川橋梁架設工事概要(鉄道省熊本建設事務所、昭和十一年三月)という資料の「信号保安設備」という項目に謎を解くカギが潜んでいました。 |
其の四 プラレールの「信号所」(2018/1/1) | |||||||||||||
そのプラレールには、ユーザーの想像力をかき立てるための様々なアイテムが用意されているわけですが、実は下の写真のような物件もかなり古くから販売されていました。
対象年齢3歳以上とのこと、かくも小さな子どもにも信号所(場)という用語を刷り込ませようとするあたり、生半可な鉄分のなせる業とは到底思えません。では、このプラレール信号所、いかなる機能を持っているのでしょうか。 信号場小屋は2階建てで広内信号場か鴨ノ庄信号場を思わせるイメージ。その横に小屋よりでかい信号機が建植されています。 信号機は色灯式ですが黄色い腕木が附属しており、視認性の向上に寄与しています。て、ほんまかいな 小屋1階部分に信号てこがあり、これを「STOP」にすれば信号は赤を現示するとともに小屋前の レールの間にある黄色い車止めが持ち上がり、そこへ列車が乗り上げて停止します。そして信号てこを「GO」にすれば車止めが沈下し発車。大昔の操車場にあったカーリターダ的な発想ですね。 なお、屋根に煙突みたいに突き出ている青い押しボタンを押すと、か弱い音で「ピ」と鳴るようになっています。が、信号所としてこれが一体どういう意味を持つのかは全く理解いたしかねます。
実はこのてこ扱い動画を撮影するときに大事故を発生させてしまいました。→→信号機破壊事故 さて、閉塞境界型の単純な棒線信号場にもかかわらず、ここではなぜか職員が多数勤務しています。
昔の信号場小屋のように何十本という信号てこがズラーっと並んでいるわけではなく、モニタなどを備えた最新鋭の機器が配備されているように見受けられるので、当然自動閉塞やCTCを導入している線区でしょう。しかし、合理化のために自動閉塞を導入したはずがこれだけ人手が必要なのは何故?そして彼らはここで何をしているのか? さすれば、これは閉塞境界型や交換型や分岐型などといった典型的な信号場というよりも、操車場や貨物ターミナルの信号扱所(本来の意味での「信号所」)を想定したアイテムなのかなと考えられます。 もちろん、この信号所を複数運用することにより、立派な交換型信号場や分岐型信号場として機能させることができます。こういうところは、線路から電気を取るNゲージなどとは違い単線でも双方向に列車を走らせることができるプラレールならではの強みと言えますね。 さらに応用編として、列車に通票を持たせて交換駅や信号場で通票の授受を行う非自動プラレール路線の構築など、どんどんすばらしい夢とすさまじい妄想が広がっていきそうです。 |
其の二 列車運転ゲームに出てくる信号場(2002/10/14) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
しかしいいことばかりではありません。このゲームは、とても見すごすことのできないミスを犯しています。 それは、信号場の入口の信号機が「閉塞信号機」となっていること(ゲーム音声で「第○閉塞進行」と喚呼している)。 このサイトを最初からご覧いただいている方にはお分かりいただけると思いますが、信号場は駅と同じく「停車場」です。停車場であるならば、その入口には進入の可否を示す場内信号機、出口内方には出発の可否を示す出発信号機が設置されるはずです。しかるに、ここでは信号場全体が1つの閉塞区間に組み入れられてしまっているのです。これは到底納得できません。 「電GO!」では場内・出発・閉塞の各信号機を運転上極めて重要な装置として位置付け、鉄道初心者の人にも列車運行システムの基礎…特に「閉塞」の概念…が理解できるようなゲーム内容に仕上げてあることは、大きな特徴であると言えるでしょう。それだけに、そこまでするのなら信号場をきちんと停車場として扱うべきではなかったか、との思いが拭いきれないのです。また信号場を停車場として他の駅と同様に通過タイム計測の対象にすれば、一層スリリングなゲーム展開にすることができたのに、もったいない、とも思います。 まぁこのゲームについて言いたいことは他にも山ほどありますが、ゲーム性を高めて楽しくプレイするためにやむを得ず割愛したり変えてしまったりした所が多々あるのは仕方ないことと割り 切って、それよりもむしろ鉄道運転をゲーム化したという功績をまずは素直に讃えるべきなんでしょ う、ね… ちなみに「電車でGO!2」では他にも、鹿児島本線折尾−黒崎間の東折尾信号場も画面に現れますが、こちらは貨物駅くずれの待避・分岐型信号場で、ゲームの上でのインパクトがないため無視状態です。場所は、セクションを過ぎてゆるい右カーブから直線コースに入ったところ、「あと1200m」付近の画面右側に分岐がたくさん現れるあたりです(現・陣原駅もこのへん)。
なお、管理人は以上のバージョンしか所持しておりませんが、Wikipedia「電車でGO!」によれば、これより後のシリーズでは江ノ島電鉄峰ヶ原信号所、佐世保線西有田信号場などが登場しているようです。 |