信号場ダイヤグラム 日豊本線(佐伯ー延岡間)
2018/3/17改正ダイヤ

拡大図 全図 6時台〜15時台 14時台〜23時台
2018/2/1現在
拡大図 全図
ひとこと
日豊本線大分以南の単線区間には徳浦・川原木・門石・楠ヶ丘・南霧島の5信号場が控えているが、ここでは前半の臼杵ー延岡間、徳浦・川原木の両信号場を取り上げてみたい。
徳浦信号場は
臼杵ー津久見間9.7キロにあり、長年にわたり円滑な列車運行に貢献してきたが、2017年9月当地を襲った台風18号によって場内への土砂流入などの甚大な被害を受け、当信号場を含む区間は約3か月もの間運休を余儀なくされた。同年12月にようやく運転再開にこぎつけたものの当信号場構内は下り線のみの棒線での開通となり、交換設備の復旧はなされないまま2018年3月ダイヤ改正を迎えているが、新ダイヤは当信号場がなくても十分な列車密度で設定されていることから、交換設備復活の可能性は極めて低いだろう。また、日豊本線は単線自動閉そく式(停車場間に閉そく信号機が設置され続行運転が可能)のため、閉そく境界型信号場としての存続も絶望的であり、今のところ公式発表はされていないが、残念ながら事実上廃止状態にあるものと思われる。
一 方の川原木信号場は、今回改正で特急専用路線の色あいが一層濃くなった佐伯ー延岡間にあり、以前から列車交換回数の少ない地味な信号場ではあったが、今回改正では上りにちりんの1本減便にもかかわらず交換回数が1回増えて3回となっている。同区間内の駅に目を転じると、北延岡では改正前から列車交換が行われておらず、宗太郎での交換がなくなった代わりに日向長井で交換が復活している。
ちなみに、佐伯ー延岡間通し運転の普通列車は上下3本とも787系で運転されていることから、18きっぷの時期になると意地でもこれらに乗ろうと佐伯や延岡で泊まる好事家が多く出てくるような気もしないでもない(笑)。また、この787系運用によって、現行ダイヤにおいて同区間でかぶりつき前望ができる列車は815系が充当される佐伯ー重岡間区間列車のみとなり、重岡ー延岡間では列車からの前望が不可能となってしまった。さらに、普通列車に乗りながら川原木信号場での列車交換を体験しようと思えば佐伯発重岡行1631Mに乗るしかなく、こちらもハードルが上がってしまった。
関連リンク
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