日豊本線・豊肥本線 下郡信号場 2003/8/17撮影
※列車からの前望写真は、前面ガラスの汚れや水滴のため少々見にくくなっておりますがご容赦下さい。

豊肥線下り列車の運転士用時刻表 

下り列車から前望

滝尾を出てしばらくすると大カーブにかかり
その先に遠方信号機が出現

日豊線と大分電車区からの出入庫線が
寄り添ってくる
分岐の間に建つ建物
電車区関係のものか?
場内信号機
右に電車区からの列車に対する場内信号機も見える

合流して大分川を渡り、大分駅を目指す

日豊線と豊肥線との間に新しい橋梁が作られている
(茶色い鉄橋)


<現地情報>

位 置
日豊本線・豊肥本線大分から2.2キロ、豊肥本線滝尾から2.9キロ地点(大分車両センターからの距離は不明)

所在地
大分県大分市大字下郡

交 通 
日豊本線大分駅から大分バス「滝尾橋東」「工業団地」停下車または牧駅から徒歩約1キロ

現地の状況(2003/8/17訪問当時)
豊肥本線と大分車両センター出入庫線との分岐点。もともとは豊州本線(現・日豊本線)と犬飼軽便線(現・豊肥本線)の 分岐点である下郡連絡所(1914/4/1開設)→旧・下郡信号場にそのルーツを求めることができる。同信号場は1963/3/20に両線の別線化により廃止となったが、のち1967/8/13大分車両センター(当時は大分電車区)開設とともに出入庫線への分岐点として現信号場が設置された。なお、豊肥本線は当信号場の大分方が単線自動閉塞、熊本方が特殊自動閉塞と、ここを境に閉塞方式が変わる。
開設
当時は豊肥線の列車本数が今よりも格段に少なかったことから、このような配線とすることで十分対応できたのであろうが、後年豊肥線の列車本数が著しく増加し、現在では大分−当信号場間2.2キロの線路容量は相当に逼迫しているものと思われる。そのためであろうか、すぐ大分寄りの大分川橋梁には一番下の写真のように新しい橋梁が建造されていて(レールはまだ敷かれていない)、将来は大分車両センターからの出入庫線を直接大分駅構内まで延長することによって当信号場を解消する計画があるものと推測される。当信号場を訪問するなら早い目がよいかも知れない。
ここを訪れるには大分駅から大分バスが便数も多くて便利。日豊線・豊肥線・出入庫線を高頻度で列車が往来するので、信号場ファンならずとも楽しめるだろう。

現在の状況
上記の訪問当時は日豊本線・豊肥本線の双方から出入庫線を分岐していたが、その後一番下の写真の「新しい橋梁(茶色い鉄橋)」に日豊本線を移設した際に配線の変更が行われ、さらに2014/3/15の日豊本線の完全別線化に伴い、現在の当信号場は豊肥本線と中通路線(別線化までは日豊本線)と出入庫線の分岐点となっている。現在においては、一番下の写真で言えば、向かって左から豊肥本線、中通路線、日豊本線がそれぞれ通っていることになる。したがって、上記の「将来は大分区からの出入庫線を直接大分駅構内まで延長することによって当信号場を解消する計画があるものと推測される」というコメントは杞憂であったことを付け加えておきたい。ちなみに、現状では日豊本線と車両センターとの間で直接出入庫することは不可能となった。