<現地情報>
回田信号場
位 置 西武多摩湖線八坂から1.4キロ、武蔵大和から1.1キロ地点
所在地 東京都東村山市富士見町4丁目付近
交 通 西武多摩湖線武蔵大和駅から線路沿いに南東へ
現地の状況
大手私鉄で最多の信号場数を誇る?西武鉄道の交換型信号場。東京近郊にこのような単線区間が少なからず残っていることにも驚きである。
当信号場は2.5キロの駅間にあって、実に1.7キロもの交換延長を持つ長大信号場。こうなったらいっそのこと複線化してしまってもよいようにも思われ
るが、一番上の写真のように線路際近くまで住宅が建て込んでいる部分もあるので、一朝一夕には無理なのかも知れない。ただ、八坂方に複線用地が確保されており、
そのうえ八坂ー萩山間の途中から複線となっている現状では、当信号場ー萩山間の複線化もそう遠くない話と考えられる。
本町信号場
位 置 西武多摩湖線一橋学園から1.2キロ、国分寺から1.2キロ地点
所在地 東京都小平市上水南町1丁目付近
交 通 西武多摩湖線一橋学園駅から線路沿いに南下
現地の状況(撮影当時)
当信号場は一橋学園ー国分寺間の区間列車設定に伴う列車本数増に対応するため設
置された。配線が一線スルー構造となっている点が注目される。ただし、写真では国分寺方からの列車に対する副本線出発信号が見あたらないので、片側一線スルー(国分寺発の列車はここでは停車交換をしない)の可能性もある。もしそうならばこれは、国分寺駅が一線しかない棒線行き止まり駅であることから、当信号場は純粋な相互交換施設というより、国分寺行の列車が駅への進入を待つための「待合所」的な役割も担っていたのではないだろうか。
2017/11現在の状況
一橋学園ー国分寺間の区間列車が2013/3改正で廃止され当信号場での列車交換がなくなったため、その後に交換設備が撤去され単線に戻った模様。ただし、GoogleMapストリートビューによると上下方面ともに場内信号機および出発信号機が存置されているため、閉塞境界としての機能は残っており、信号場としては廃止ではなく休止という扱いとなっているものと考えられる。
|