飯田線 大沢信号場 2003/3/28撮影

YouTube よんかくチャンネル「飯田線・大沢信号場」


急カーブの連続に
車輪をきしませながらゆっくり走っていると
遠方信号機が現れた

豊橋方場内信号機
一線スルータイプの高速路線仕様

現在は上り本線側の信号機が撤去され、一線スルーではなくなっている

とはいうものの現在この区間を走るのは
若干の快速列車以外は鈍行ばかり

停車列車が本線上で待避し、通過列車がポイントを渡る

左側通行の原則に従うのか一線スルーなのか
どうもよくわからない

車内から信号場小屋を見る

タブレット閉塞時代そのままと思われる立派な建物だ

運転時刻表

他の駅と区別なく記載されている


<現地情報>

位 置
飯田線伊那田島から1.5キロ、高遠原から1.0キロ地点 

所在地
長野県下伊那郡松川町上片桐

交 通 
飯田線高遠原駅から徒歩

現地の状況
西 側から東側にかけてなだらかに下がっていく、扇状地のような地形に立地する。周囲は果樹園や荒れ地など。交換延長は200m程度と思われる。もともと何もなかったところに後から作った信号場で、上り線(豊橋方面)を東側に腹付けで設置したことがわかる線形となっている。信号設備は上下どちら側へも出発可能で、列車の折り返しや優等列車の追い抜き待避ができる一線スルー方式であるが、この日乗った列車は上記のとおりスルー側で待避した。なお、上記記事の時点以後に、写真2枚目の上り本線側の場内信号機が撤去され、現在は単純な上下列車交換しかできなくなってしまった。
飯田線は1980年代までタブレット閉塞だったので、1966年開業の当信号場もタブレット扱いを行っていた。立派な信号場小屋がその当時を偲ばせる唯一の物件であろう。実地に立てば、当時の痕跡が多少は見つかるかもしれないが…。長大路線における一服の清涼剤と言ってよいだろう。