田中様から写真を頂きました。


ガントレット(単複線又は狭窄線)

路盤狭隘等の理由により、複線の上下線が相重なるように敷設された部分。分岐器を使わず部分的に単線化する場合に用いられる。ここでご覧いただくアムステルダムをはじめ、ヨーロッパなどの路面電車・LRTでは道幅の狭い部分をガントレットで切り抜けている例が結構見られるという。
日本では瀬戸電気鉄道→名古屋鉄道瀬戸線の名古屋城外堀部分に存在していたものが有名で、ここがおそらく国内唯一例と思われる。なお、軌道のガントレットは運転士の目視で進入の可否を確認できるが、瀬戸電は普通鉄道のため、ガントレット部分を防護する信号機を前後に設置していた。

Koningsplein(コーニンクスプライン:王様広場)停留所に停車中のトラムを南西のKeizersgracht(カイゼルスグラハト:カイゼル運河)側のガントレットから見る。単線部分のレールが4本ある点に注意

ガントレットは南西行きの「一線スルー」に見える。
(注)列車は右側通行

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アムステルダムでは、トラムの1・2・5系統が走るLeidsestraat(ライツェ通り)の、
(中央駅方から)
Koningsplein停留所
Keizersgraght停留所
Prinsengracht(プリンセングラハト:プリンセン運河)停留所
Leidseplein(ライツェプライン:ライツェ広場)停留所
の各停留所間に、都合3つのガントレットがある(他にもある?)。

写真は、ガントレットを通過中のトラム1系統中央駅行

ガントレット出口からKeizersgracht方面を見る
Keizersgrachtを発車した2系統中央駅行きが、ガントレットの手前で1系統の
通過を待つ。
1系統がガントレットを出たのを確認してから、2系統がガントレットに入る。
こんな巨大なトラム(連接車で3〜5両編成)のすぐ横を人が歩いている。
犬山橋なき今、日本でこんな光景が見られるのは、大津市内の京阪京津線・石
山坂本線、熊本電鉄藤崎宮前ー黒髪町間ぐらいか。

ガントレットのKeizersgracht側からKoningsplein方面

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