山陰本線 滝山信号場 2002/8/8撮影     2007/4/30  列車から前望

今では貴重なスイッチバック式信号場

昔はシザースクロスの複雑な配線だったが
今は片開きポイント2基のシンプルなものになっている

福部寄りの引上線 レールは赤錆びて、雑草がはびこっている
鳥取寄りの引上線もほとんど雑草に被われている模様

列車交換はないものの、信号機は生きておりポイントもきちんと手入れされている 

下の集落にあるバス停に感激! 知らない人は「信号所って何?」と思うんだろうが

その「信号所」へは
白い欄干の橋を渡って徒歩5分程度

中央の築堤が山陰本線

2007/4/30  列車から前望

<現地情報>2017/9/1更新

位 置
山陰本線福部から5.9キロ、鳥取から5.3キロ地点

所在地
鳥取県鳥取市滝山

交 通 
鳥取から山陰本線沿いの県道 「信号所前」バス停留所からすぐ

現地の状況 
「信号所前」バス停から線路に向いて伸びる細道をしばらく歩くと築堤の下から急坂となり、ある程度登ったところで突如踏切と信号場が出現する。山歩きのコースにもなっているようなので、そのような顔をして歩いていれば不審がられることはないだろう(笑)
踏切の福部方には小屋(継電器室?)があり、上の写真のように引上線が雑草の中に消えている。優等列車は早朝・深夜のみ、あとは普通列車ばかりで、しかも 所定ダイヤでは列車交換がないとなればやや興味が薄れるかも知れないが、スイッチバックの構造が間近でばっちり観察できるので行って損はないと思われる。
なお、山陰本線は単線自動閉そく式であり、停車場間にも閉そく信号機が建植されていることから、当信号場を閉そく区間境界型信号場として存続させる理由はない。それどころか、
当信号場の場内・出発信号機がいずれも折返し線側の分も含めて使用され、折返し線もほぼ原型のまま残存しているところを見れば、現在も正式な交換型信号場として維持されていることがわかる。ただし、今後列車本数が増えるとも思えないので、定期の列車交換が復活する可能性は極めて低いものと思われ、将来が心配なのは依然変わりがない。
「信号所前」バス停へは鳥取駅から日ノ丸バス百谷線に乗ればよいが、日に6本程度しかないので事前に時刻の確認をおすすめしたい。