名古屋鉄道豊川線 諏訪新道信号場 2006/1/7撮影
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諏訪町駅から国府方へ5分ほど歩いたところにある
上り場内信号機
通過列車は上下ともスルー側を高速で走り抜ける
国府方
脇にちょこんと建つ継電器室 「電」の文字がちょっとレトロ

上り出発信号機
上り出発信号機の裏側から豊川稲荷方を見る
国府方の踏切から

前 望 編

<現地情報>

位 置
名古屋鉄道豊川線八幡から1.3キロ、諏訪町から0.6キロ地点

所在地
愛知県豊川市新道町一丁目  他

交 通 
名古屋鉄道豊川線諏訪町駅から国府方へ線路沿いに徒歩

現地の状況
名 鉄豊川線(7.2キロ)のほぼ中間点に位置する交換型信号場。下り豊川稲荷方面の線路を本線とする一線スルー方式で、通過列車は上下ともスルー側の本線を走行する。同線には当所のほか八幡駅・稲荷口駅の計3か所に交換設備があるが、列車交換は主に稲荷口駅で行われ、当所での交換は朝夕時間帯に若干見られる程度となっている。「諏訪新道(すわしんみち)」の名は、近くに諏訪新道なる道路があるわけでなく、単に信号場の両側の町名「諏訪」と「新道町」をくっつけただけのもののようである。
もともと豊川市内線という軌道線だったこともあって、かつては駅(停留所)の数が現在より多く、当所も最初は諏訪新道駅だったが、
八幡口駅・市田駅との3駅統合により八幡駅が新設(1972/6/1)されるとともに信号場へ格下げされた。なお、統合前の八幡口駅も同時に八幡口信号場となったが、こちらは八幡駅高架化・交換設備設置に伴い廃止されてしまった。
余談だが、豊川線は法規的には現在も軌道法適用の「軌道線」のままであり、県道に挟まれたセンターリザベーション的な線路配置が一部に見られるなど軌道線の面影をしのぶこともできるが、運行形態や設備面などは普通鉄道と何ら変わらない。それにしても岐阜地区の600V軌道線が全廃された今、路面区間のない同線が名鉄唯一の「軌道線」となってしまったのは何とも皮肉な話と言えよう。