信号場とは…一筋縄でいかないその定義

信号場のもっともポピュラーな定義とは

「単線区間で、客扱いはしないが列車の行き違い(交換)や追い抜きが可能な停車場」

といったところでしょうか。しかし実はこれではちょっと不足。

というのも、複線区間にある信号場、構造上列車交換の不可能な信号場というのが存在しますし、

過去には客扱いする信号場までありました。ひとくちに信号場と言っても、いろんなものがあります。

信号場の諸相については後で詳しくご覧いただきますが、つまるところ信号場とは、

「各方面からの列車に対する場内信号機及び出発信号機を備えた停車場で、駅でないもの」

なんじゃないかなと私なりに考えてみました。でもこれではかえって何のことかわかりませんね(笑)

まぁとりあえず、どんな信号場があるのか、見ていきましょか。



信号場と信号所

ちょっとその前に、コトバの問題を整理しておきましょう。

このサイトでは主として信号場という語を使いますが、語呂の良さからか信号所と呼んでいる方も多くいますし、

鉄道会社によっては正式名称として信号所と呼称する場合があります。

私も双方のきっちりした区別を認識しているわけではないのですが、一般的に信号所とは

「駅の信号・ポイントてこや閉塞機を扱う場所(てこ小屋など)のこと」

と言われています。信号場は面であり信号所は点である、と言えるでしょうか。

また1900年代前半には、複線区間の非自動閉塞方式である「双信閉塞式」(現在は消滅)使用線区において、

駅間の閉塞区間の区切りとなる地点に置かれた閉塞扱い所のことを信号所と称していたこともあったようです。

もっとも、こちらは戦後、信号場に統一されました。

現在は、信号場信号所をあまり厳密に区別していないのではないかとも思います。

そもそも本来の意味の信号所という施設そのものが、信号扱いの自動化や集中制御化によって急速に数を減らしましたから、

なじみがほとんどなくなってしまったこともあるでしょう。

私個人的には、現在においては両者混同の心配は少ないと考え、信号場のことを信号所と呼称しても

かまわないのではないかと思っています。強いて言えば、旧国鉄・JRは信号場で統一、それ以外の私鉄等は信号所

使う所が多いかな、という感じです。鉄道会社固有の呼称として信号所を使っている場合は、私もそれに従っています。

ただ、歴史的な考察をする上では両者の区別は重要になってきますので、注意が必要となるでしょう。

(「整理しておきましょう」って言っておいて、あんまり整理されてないな…(爆)