石北本線 旧・常紋信号場 2003/5/3撮影 Sエアポート様ご提供    前望編 2005/7/31 よんかく撮影

上り(旭川方面行き)の場内信号機

引上線側の信号機は使用停止となっているが
本線側のものは生きており、かろうじて
信号場としての面目を保っている

引上線上の出発信号機もすべて×印

大きく口を開けたスノーシェルターが空しい

スノーシェルター横から旭川方を見る

くぐり抜けた先にシザースクロス、
その先に常紋トンネルがある

網走方の引上線 終端方向を見る
堂々たる2本の引上線も
さび付いて痛々しい

「きたみ」が山を下りていく
…何とも鬼気迫る光景だ


前 望 編
 2005/7/31 よんかく撮影

<現地情報>

位 置
石北本線生田原から10.3キロ、金華から4.7キロ地点 

所在地
北海道常呂郡留辺蘂町字金華

交 通 
石北本線金華駅から国道242号線(置戸国道)および林道経由

現地の状況
かつての蒸機ファンにはいわずと知れた名撮影地だったスイッチバック式信号場。タコ部屋労働者の幽霊が出るという「常 紋トンネル怪談」の舞台でもあった。網走方に2本の長い引上線を備えた立派な信号場だが、列車本数の減少とダイヤの合理化により1999年には列車交換がなくなるとともに、スイッチバック設備は使用停止状態となり、上下場内信号を除く信号機には×印の札が付けられている。一時は廃止かとの情報もあったが、場内信号だけは生きていて、閉塞境界型の棒線信号場としてかろうじて命脈を保っている。ただし閉塞境界型信号場とは言っても、現状では続行運転など考えられないので、無意味といえば無意味ではある。使用停止からかなりの時間が経過するが、いまだに信号機も設備も撤去されずに信号場として存続しているのは、撤去に多大の経費がかかるためなのだろうか。
写真ご提供いただいた
Sエアポート様によると、金華駅から国道242号線を生田原方面へ行くと「常紋→」という小さな看板が立っていて山道が分岐しており、それに従ってクルマで5分ほど進むと到達できるとのこと。ただし悪路なので、道がぬかるんでいるときや馬力の弱いクルマでは行かない方が無難。

2005/7/31よんかく訪問時の状況
廃止との情報も流れた当信号場だが、現在もなお本線側の場内信号が生きている。当然ダイヤ上でも停車場として扱われている。列車交換機能停止から6年近く経過するが、スイッチバック設備もほぼ原型どおり存置されており、その気になれば復活できる状態にはあるようだ。ただし現状の列車本数のままでは列車交換復活はまず考えられないだろう。
※2017/3/4廃止