南海電鉄高野線 千代田・小原田信号所 2003/12/23撮影 

下り急行の運転時刻表  旅客営業列車にとって両信号所は単なる採時地点でしかない
千代田信号所

千代田駅のすぐ高野山方に立つ下り第一場内信号

その向こうに第二場内信号がかすかに見える

右方へ分岐していくのは千代田工場への引き込み線
左側は電留線および車庫
この先で車庫からの線路が合流するため
出発信号機が設けられている
小原田信号所 シザースクロスを2つ備えた大がかりな配線
分岐部分はここだけなので
場内信号だけが設置され、出発信号はない

右手に小原田車庫を見ながら
33パーミルの急坂を駆け下りる


<現地情報>

千代田信号所
位 置 南海高野線千代田から0.7キロ、河内長野から1.4キロ地点
所在地 大阪府河内長野市千代田南町
交 通
 南海高野線千代田駅から南東へ約0.3キロ

小原田信号所
位 置 南海高野線御幸辻から0.9キロ、橋本から1.9キロ地点
所在地 和歌山県橋本市小原田
交 通
 南海高野線御幸辻駅下車、国道371号線からさつき台方面へ分岐し約0.5キロ

現地の状況 
両方とも車庫・工場への分岐点にある信号所。千代田信号所は車庫への分岐点として1966年に開業したが、天下茶屋にあった車両工場が現在地に全面移転したのに伴い本線・車庫・工場の3重分岐点となった。この千代田工場は貴志川線を除く南海の全車両の検査や修理を受け持っており、「ラピート」など南海本線専用車両も検査入場等の時は高野線経由で千代田までやってくる。
一方、小原田信号所は橋本までの複線化と同時に開設された小原田車庫への分岐点として1996年開業。複線化と線形改良によって20メートル車の橋本乗り入れが実現し列車本数も大幅に増加。単線時代とは比べようもないにぎわいを見せている。